アメリカ・ポートランド演奏旅行
平成23年6月8日〜13日、アメリカ・オレゴン州・ポートランド演奏旅行
「JAPAN SHOWCASE」
オレゴン州日米協会主催
ワールドトレードセンター会場
2011年3月11日、世界史上4番目、日本史上最大のマグニチュード9.0の巨大な地震が東日本を襲いました。
東京から東北の沿岸から内陸地域の地震とそれに続く津波はあまりにも衝撃的でした。
死者、行方不明24,000人を超えるのは日本にとっては第二次世界大戦後では最大の災害です。
今夜、二つの日本の太鼓グループ「古今流宗家 雅太鼓」と「和太鼓グループ打雅奴」が
心からの感謝を伝えるために日本からやってきました。
ポートランド地域の人々の今回の大震災の被災者に対する慈悲あふれる行為に対して心からの感謝を伝えるため。
『幸いにも今回の演奏者達は直接には大震災の被害は受けていません。しかし、私たちは東日本の被災して苦しんでいる人たちに
日米協会の皆さん始め多くの方々がしてくださった行為に対して、あふれる感謝を心に持って演奏します。
私たちは日本の復興に努力していきますので、私たちを忘れず今後も支援をお願いいたします。
ポートランドの皆様の温かい行為を大切に心に留めておきます。』
打雅奴への感謝状 |
メンバー全員に感謝状 |
ポートランドを象徴するバラ(バラ園)
オレゴン州 ポートランド | ||
アメリカ西海岸オレゴンは1560年にスペイン、イギリスの探検家により発見。「ビーバーの州」と呼ばれます。緑豊かでロッキー山脈からの美しく豊富な水に恵まれ、全米のなかでも住みたい都市の一つになっています。環境志向が強く自然派の人が多い治安の良い都市。ダウンタウンにはMAXという路面電車の運賃無料地域があり、自家用車の町への乗り入れを防止しています。太陽光発電機が付いた電気自動車用の充電機が通りにあり、無料で充電可能とのこと。環境への取り組みは、世界でも最先端のようです。 | ||
グランドフローラルパレード | ||
バラの咲く季節の6月はポートランドで一番良い時期。オレゴン州最大の祭りであり、その期間たくさんのイベントが開催。「JAPAN SHOWCASE」もその一つ。ハイライトは何と言っても「フローラル・パレード」です。ローズフェスティバルは100周年の2007年には国際祭事協会の『ベスト・フェスティバル・オブザ・ワールド』に選ばれています。今年は104回目の歴史のある祭り。ローズガーデンをスタートしウィラメット川を渡り、ダウンタウンを通過、7kmを100以上のグループが行進。雅太鼓、打雅奴、在住の日本人、日本語を学ぶ学生で日本代表として参加。 |
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6月8日ポートランド太鼓との交流会 | ||
ポートランド太鼓さんが「JAPAN SHOWCASE」出演に必要な太鼓を貸して下さるということで、出演が実現。ポートランド太鼓さんは渡辺氏(元わらび座)中心のチームで年間のべ70,000人以上の観客動員があるという人気のあるプロ集団。渡辺氏は日本の文化の架け橋になるという使命を感じて、ポートランドに移住したといいます。快く協力してくださり、「JAPAN SHOWCASE」にも出演しました。そしてもうひとチーム「古今流宗家雅太鼓」さんは東京から9名で参加しました。 |
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6月9日IKOINOKAI(憩いの会)慰問演奏 | ||
メソジスト教会で高齢者のために民族料理を提供する奉仕活動を1979年から継続してされている「IKOINOKAI(憩いの会)」さん。火曜日と木曜日は伝統的な日本料理サービスの日で、日系の高齢者の方々が食事と会話を楽しみに集まります。食事の前に和楽器の演奏をさせて頂きました。雅太鼓さんは「獅子舞」「ひょっとこ」も登場し大変盛り上げてくださいました。そして健康的な和食を頂き、楽しい時間を過ごしました。 |
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6月9日JAPAN SHOWCASE(1) | ||
ワールドトレードセンターでの演奏。法螺貝から「熊野〜八丈太鼓」と続きます。2曲目の「さくらさくら」は日本の代表的な曲と思い今回の海外演奏のために編曲。3曲目は「竹田の子守唄」。尺八・篠笛の静かで悲しいメロディーから始まり太鼓・三味線が入り賑やかに盛り上げます。4曲目は「打つ八丈」。島流しになった武将たちの望郷の想いを激しく打ちつける波をイメージして、刀を撥に持ち替えた気持ちで全身全霊で演奏。演奏ごとに大きな拍手と歓声、感激でした。 |
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6月9日JAPAN SHOWCASE(2) | ||
演奏会は「ポートランド太鼓」、「雅太鼓」そして「打雅奴」の順で進行。それぞれ違うタイプの演奏スタイルで、観客を飽きさせることはなかった。最後に全員でセッション「カーニバル」を全員で演奏。全員登場で「カーニバル」が始まります個人個人自由に動き演奏します。そして盛り上がり演奏が終わると、大歓声。スタンディングオベーション感激しました。 |
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6月10日ハートリッジ邸寿司 | ||
午前中にポートランド郊外の観光。ワシントンパークの「バラ園」と「日本庭園」を散策。色も香も良いバラが咲き誇っていました。日本庭園は日本を良く勉強して作られたことが分かります。「純粋な和」を感じました。そして、コロンビア渓谷の「マルトノマ滝」まで行きました。その後、前オレゴン州日米協会会長のハートリッジさんが自宅に招待して下さり「寿司パーティー」を開催して下さいました。親日家で有名な方で広大な敷地に建つ邸宅も和風建築でした。会食後、晴れれば「マウントフッド」が眺めれるテラスで雅太鼓さんと一緒に演奏会をしました。 |
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6月10日 日本総領事公邸にて | ||
日本からポートランドの地を訪れ、今回のローズフェスティバル「JAPAN SHOWCASE」の成功を評価され光栄なことに表彰されることになりました。ポートランド日本総領事公邸に招待されました。表彰式の後、軽食を頂きながら歓談しました。ポートランドの太鼓グループ「太鼓八」のメンバーが手伝いに来てくださり話がはずみました。そして打雅奴は「さくらさくら」を演奏、雅太鼓さんは総領事を巻き込んで楽しい雰囲気を作ってくれました。 |
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6月11日 フローラルパレード(1) |
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インターナショナルの部門で77番目・日本代表として参加。所々に演奏スポットがあるということでしたが、実際はパレードはほとんど止まることなく進行しました。他のグループは美しく整然とパレードしているのに比べ、日本代表は暴走気味でまとまりがなかったようですが、気持ちは一体、楽しみました。太鼓演奏、三味線演奏でギャラリーを沸かすこともできました。7kmもあっという間に終了、爆走したという感じでした。 | ||
6月11日 フローラルパレード(2) | ||
パレードの前日から沿道の席取りが始まり、ポートランドの町はざわざわし始めます。オレゴン州最大のお祭りです。全米から人が集まりポートランドの町は沸きあがります。パレードは全米中継されました。毎年ローズフェスティバルには期間で600万人の人が集まりますが、パレードには何万という人が集まり楽しみます。東日本大震災後の日本代表ということで注目されていたようで、元気さをアピールしました。 | ||
6月11日「太鼓八」との交流会 | ||
日系企業の副社長さんの自宅でポートランドの太鼓「太鼓八(たこはち)」さんと交流会。打ち上げのディナーパーティーになりました。今回の演奏旅行は本当にたくさんの人の支援・協力により可能になりました。特に谷田部さんJFFの長谷さんには細かい心使いを頂き、気持ちの良い楽しい旅にして下さいました。演奏の場もたくさん作って下さり、人との出会いの場も多くあり、本当に感謝です。また「雅太鼓」の皆様と柴崎先生は気さくに親切に接して下さり楽しかったです。 | ||